遠回りの中に見つけた小さな発見。イラスト日記が教えてくれる、日常を見る楽しさ

「目的地まで、あえて遠回りすることがあります。」

7月のイラスト日記講座で、ある生徒さんが自己紹介の中で話してくださった言葉が、ずっと心に残っています。

伊丹市のスワンホールで開催している講座での出来事でした。

初めて参加された女性の方が、目的地へ向かう時、あえて近道を選ばず、少し遠回りをすることがあると教えてくださいました。

早く着くことだけを考えると、見落としてしまう景色があります。

いつもと違う道を歩くことで、季節の変化に気づいたり、面白いものを見つけたり、思いがけない発見に出会えたりする。

その考え方が、とても素敵だなと思いました。

そして、私自身も少し考えさせられました。

普段は地図アプリを使って、目的地まで一番早く着く道を選ぶことが増えています。

でも、そのお話を聞いてから「今日は少し遠回りしてみよう」と思い、実際に歩いてみました。

すると、今まで気づかなかった景色や、小さな発見がたくさんありました。

イラスト日記も、きっと同じなのだと思います。

特別な出来事だけを描くものではなく、何気なく過ぎてしまう一日の中から、「面白いな」「きれいだな」「心が動いたな」と感じた瞬間を見つけて残していくもの。

イラスト日記を描こうと思うことで、日常を見る目が少し変わります。

そして、今まで気づかなかった自分の暮らしの中の宝物を見つけられるようになります。

講座をしていると、私が生徒さんに伝えるだけではなく、逆に教えていただくこともたくさんあります。

今回の遠回りのお話も、まさにその一つでした。

以前、生徒さんから「今までいろんな絵の教室に行ったけれど、このイラスト日記講座が一番ダントツで楽しいです」と言っていただいたことがあります。

その言葉は、今でもとても嬉しく心に残っています。

絵を描くことは、上手な人だけのものではありません。

初心者の方でも、自分が感じたことを自由に残すことで、毎日の時間をより味わい深いものにすることができます。

大人になってから始める趣味として、また日々の楽しみや生きがいとして、絵を描く時間を持つことは、自分自身の人生を振り返る大切な時間にもなると思っています。

イラスト日記は、思い出や日常の出来事を書くことで、何気なく過ぎていく時間を宝物のように輝かせてくれるものです。

自分自身の日常を見つめ直すことで、「私の毎日にも、こんなに素敵な瞬間があったんだ」と気づくことができます。

そんな小さな発見を、一緒に楽しむ時間をこれからも届けていきたいと思っています。